つまり、リノベーションとは劣化した住居を新たにつくり直すことで、使いやすさやデザインなどの色々な部分の価値をプラスアルファでアップさせ、住んでいる人のライフスタイルに合わせてつくり変えることなのです。
リフォームとは、長い間生活していたことによって劣化して古くなった住まいや、購入した中古住宅を新築の時の状態に修復する改修工事のことです。
リフォームは、英語で「Re + Form」と書き、「形を元に戻す」といった意味合いで、一般的に汚れてしまっていたり、壊れてしまったりなど老朽化している所を修繕したり、新しく綺麗にすることを言います。
ちなみに、「reform」は和製英語で、英語圏で使われている「住まいの改修」を意味する単語は、「renovation」もしくは「remodel」になります!
リフォームの例としては、外壁などの塗り替えや壁紙の張り替え、台所や風呂場トイレといった水回りの古くなった設備の取り替えといったものが挙げられます。
また、賃貸マンションやアパートでは、入居者が退居した後の原状回復といった意味で、入居者が住む前の状態に復元することをリフォームと言うこともあります。
リノベーションとリフォームの違いとは
リノベーションとリフォームの違いですが、実は国で決められているはっきりとした定義はありません。
ですので、リノベーションとリフォームのいずれの言葉で表しても誤りではなく、使い分けによって変わってきます。
リノベーションとリフォームのどっちも「住まいの改修や改良」を意味しますが、以下の2つの違いが挙げられます。
✔工事の規模の違い
リノベーションは、大規模に改修することで、新築当時以上に性能を向上させ新しく綺麗にするためのものです。
リノベーションの分類は、大規模な内装工事として、間取りの変更、排水管や水道管などの移動、冷暖房設備の変更や床暖房の配管を通す作業といった全体的な住まいの改修が挙げられます。
一方で、 リフォームは小規模の改修のことで、汚れていたり壊れてしまったような古くなった部分を、新築当時の性能と同じくらいの状況に戻すためのものです。
リフォームの分類は、わりと小規模の内装工事として、壁紙などクロスの貼り替えや、キッチンやユニットバスの交換、床や屋根の張り替えといった設備の交換や修繕が挙げられます。
✔住まいの性能の違い
リノベーションは、住まいの性能を新築の頃の状態を超えるようにしたり、元々の使用目的を変えたりする工事のことです。
一方で、リフォームは、住まいの性能を新築の頃の状態に戻すことで、新築当時に近付けるよう同じくらいの状態にする工事のことです。
リノベーションとは!?リノベーションとリフォームはどう違うの?のまとめ
リノベーションとリフォームの違いについて、参考になりましたでしょうか?
実際にリノベーションやリフォームを考えている人の中でも、似たような意味だという認識程度で、2つの違いをしっかりと把握している人はそれほど多くないのかもしれません。
最近では、自分の好きなようにオリジナルな住まいを実現させるために、リノベーション住宅を選択する人も増加傾向にあり、住まいの選択肢の一つとして浸透してきています。
新築物件よりも安く手に入る上に、独自の住まいを叶えることができるリノベーションは、中古の住宅を自分のライフスタイルに合わせて現代風の住まいに蘇らせることができるので人気が高くなっています。
リノベーションなのかリフォームなのか、あるいは新築なのか建て替えなのかと考える際には、どのような家で自分らしい暮らしをしたいかということを念頭に検討してみてはいかがでしょうか。