2021
03.13
新築が埋まらないのに、築古なんて借りる人がいるの?
こんにちは。
新築物件でさえ入居付けで苦労しているのに、築古物件で入居者が集められるのか?
といった疑問を持つ方がいらっしゃると思います。
確かに、そう考えるのも無理はありません。
数千万〜億単位もの融資を受けてアパマンを新築したとしても、以前のような
「新築効果」で即満室
というケースは、物件の供給過多によって過去のものとなりつつあるからです。
そんな、ピカピカの新築でお客さんが集まらないのを尻目に、
築古物件ですぐに入居が決まる
としたら、不思議がられるのも無理はないでしょう。
でもこれには、
れっきとした理由がある
んですね。
今日は、このテーマでお話をしてみたいと思います。
例えばみなさんは、
最新型の新車 と
10年落ち10万キロの中古車 が
似たような値段
だったとしたら、どちらを買うでしょうか。
もちろん、値段が一緒なら新車に決まってますよね?
その上、
・清潔でピカピカ
・乗ってて気持ちがいい
・故障やトラブルが少ない
・燃費や安全性も良好
など、新車でしか味わえない良さもありますから、
多少高くても新車を選びたい!
という人は必ずいるはずです。
しかし、世の中の人全てが
高くても新車を買う
でしょうか?
そうじゃないですよね?
「走行距離が少なければ中古車でもいい」
「普段の足代わりだから走ればいい」
「仕事で使うから、多少傷があってもいい」
など、いろいろな価値観があるはず。
さらに、そこには共通のキーワードがあります。
それは、
価格が割安なこと
です。
つまり、新車より「価格が大幅に安い」からこそ、
「中古」というマイナス面
をチャラに出来るのです。
もちろん、「価格が安けりゃ何だっていい」というわけじゃありません。
ネットの中古車販売サイトを検索しながら、
・整備が良好な車
・事故歴のない車
・走行距離の少ない車
など、「程度」と「価格」のバランスを常に測りながら、
これなら買ってもいい
という落とし所を見つけようとしますよね?
実はこれ、賃貸物件探しでも同じことが起きるんです。
例えば、築40年のボロ物件でも
・賃料が相場より安い
・きれいなリフォーム
・広々とした間取り
・市内中心部から近い
といったプラス面が多ければ、
借りてくれる入居者さんが必ずいる
ものです。
さらに、
きちんとリフォームした築古物件
というのは、賃貸市場の中でも貴重ですから、
賃料さえ安ければ借りたい
という顧客ニーズが必ずあるんですね。
ですから、
「新築が埋まらないのに、築古なんて借りる人がいるの?」
という方は、
「新車が売れないのに、中古車なんて買う人がいるの?」
と言っているようなものなのです。
どんな市場においても、
・顧客ニーズに合わせた商品を提供する
・市場競争の中で勝てる商品を企画する
ことは、経営者としての命題。
そこには、
新品も中古も関係ない
んですね。
借りてくれる入居者さんがいる限り、ボロ物件を激安で購入してリフォームし、
安価で良質な賃貸物件
を提供して行きましょう!
もちろん、どんな物件だっていいわけじゃありませんから、中古車の現車確認と同様、
物件調査は慎重に
行ってくださいね。